看取り士養成講座
最期の時に寄り添うスペシャリスト「看取り士」になるために必要なことを、およそ3日間で学ぶ講座を開講しています。
医師、看護師、介護士、葬祭関係者から一般の方まで、広く皆様にご受講頂いています。
住み慣れた自宅やご本人が希望する場所で、自然で幸せな最期を迎えられるために、旅立つ方の「心」「魂」に寄り添い、ご本人の思いや愛を受けとめ、残った方に受け渡し、納棺前までの最期に寄り添う「看取り士」になるためにその根幹を身に着ける講座です。
「看取り士」資格取得の必要事項
下記3講座のご受講で資格取得となり、看取り学上級講座受講時に修了証を発行致します。
※ コロナウィルスの影響により、現在は上級をご受講後、修了式を行い、当日は終了となります。実務者研修などをご受講希望の方は別日程にご参加いただく形となります。
※ 看取り学初級講座~上級講座までは、1年以内に修了をお願いいたします。
※ 講座を修了された方が、看取り士認定登録(13,200円/年)を行うことで「認定」となります。
看取り学講座初級 3時間 8,800円
看取り士の「心構え」の基本です。「プラスの死生観」「命のバトン」についてお伝えいたします。
短い時間ですが「胎内体感」を体感していただきます。
オンラインでもご受講可能です。
看取り学講座中級 3時間半 41,800円
自分の望む場所で幸せな最期を迎えるためのノウハウをお伝えいたします。
中級講座では、「看取り士」と「看取り」の現場を取り巻く諸制度について、また実際に旅立つ人を目の前にした時のアプローチ方法などをご紹介いたします。
ZOOM利用の開講もしております。
看取り学講座上級 4時間 63,800円
看取り士として現場でのお看取りを通して、初級、中級では伝えきれていなかったことをまとめたものです。
看取り士として現場に入るための、より深い知識をお伝えいたします。
「看取り士」になってできること
「看取り士」として認定を受けられた方は、下記のことを行うことができます。
・医療/介護の国家資格をお持ちの方は、ステーションに看取り士としてご登録いただき、相談対応を行うことができます。
・上記以外の方は所定の90時間のエンゼルチームとしての稼働以降、ないしステーション長の指導の元、相談対応を行うことができます。
・看取り士認定とは別の、2泊3日の胎内体感研修を含むステーション長研修の後、本部と契約を交わし看取りステーションを開設することができます。
※ 各講座の講師を目指される方には講師向けの研修が別にございます。
看取り学講座開催スケジュール
受講方法をお選びいただけます。
・対面受講
・ZOOM受講などのオンライン受講
どちらでもご希望の受講方法をお選びください。
受講希望日がございましたら、お気軽に電話やメールにてお知らせください。ご都合を合わせて開講可能です。
看取り学講座
会長の柴田久美子や各地の看取り士を講師とした「看取り学」講座を全国各地で開講しています。
この講座は会長の柴田久美子が大学の講師をしていたころに、看護師の方々向けに講座を開いたことからはじまりました。
どなたでも受講することができます。「看取り士」になりたい、という目的以外の方達にもたくさん受講していただいています。「死」と「生」、そして「看取り」について新たな価値観、心構えを発見できる講座です。
・死に対する恐怖心が拭えない方
・看護、介護職で終末期、看取りに抵抗感のある方
・身近な方の死で、後悔の念をお持ちの方
・他、死に対する疑問などがおありの方
にお勧めしています。「死」と「生」、そして「看取り」について、新たな価値観、心構えを発見できる講座です。現在は、初級、中級、上級の3講座に分かれています。
受講後の感想
・「死に様は生き様」というお言葉がありましたが、死の間際にどれだけ尊くいられるだろうかは、自分自身ではピンときませんが、父や母の時は、少しでも長く時間を共有して看取りたいです。
・一番の学びは、負の想いを残して死なない事。念となって残る事は、決して幸せなことではない。普段から負を持たず身軽に感謝して生活する事が幸せのポイントである。死に対しての恐怖心というものは、誰しも持っているかもしれない。今回は、死が近い時のポイントや、死の瞬間の様子をイメージする事が出来ました。
・いろいろな自分自身の生きていく意味-これからの事、これまでの事を確認しながら幸せの“たね”を頂きました。
・死はという考え方、人生で一度しか経験しない死について、人は不安と恐れがあると思います。「どのようにして死にたいのか…」この言葉を投げかけられた時に、答えられるようになりました。
看取り学講座概要
「死」と「生」、そして「看取り」について、新たな価値観、心構えを発見できる講座です。現在は、初級、中級、上級の3講座に分かれています。
初級講座
「看取り」の基礎を学びませんか。「看取り」に興味のある方、自分・ご家族、近しい方々の最期に漠然とした不安を抱えている方、介護や福祉の現場で働いているけれども不安をお持ちの方など、どなたでも参加することができる講座です。
初級講座では、どなたでも役に立つ、最も基本的なプラスの死生観についてお伝えいたします。
中級講座
初級講座でプラスの死生観を学んでいた方向けに、自分の望む場所で幸せな最期を迎えるためのノウハウをお伝えいたします。
中級講座では、「看取り士」とエンゼルチームを含む「看取り」の現場を取り巻く諸制度について、また実際に旅立つ方を目の前にしたときのアプローチ方法などをご紹介いたします。
上級講座
看取り士としての現場でのお看取りを通して、初級、中級では伝えきれていなかったことを改めてまとめたものです。
看取り士として看取りの現場に入るための、より深い知識をお伝えいたします。また、看取り士が実際に現場で行う「看取りの作法」についてもお伝えします。(対面式の講座の場合は実技を行います。通信の場合は画像・動画を使って説明させていただきます)
胎内体感研修
全てのことを肯定的にとらえ、逝かれる方の愛や想いを受け入れるために、胎内体感研修を行っています。
「内観」とは?
自らを客観的に見るためのワークです。内観を体験すると、ありのままの自分や現実社会を、肯定的に受け止められるようになります。
柔軟で前向きな“こころ”としなやかで強い“こころ”が育ちます。医療に応用されていて内観療法とも言われています。刑務所や少年院などの矯正教育や一般の学校教育、企業研修などにも取り入れられています。
「胎内体感」とは?
一般社団法人日本看取り士会代表の柴田久美子は、福岡の内観道場「感性塾九州」代表の甲斐高士先生に師事し、自身も内観を10回以上行っております。「胎内体感」は、柴田のその内観の経験と、看取りの経験を合わせた手法で、特に母親との繋がりを重視したものになります。
方法
1. 1メートル四方程度の囲いを作り、その中に座る。
2. 産まれてから今日までの時間を区切り、対象者(父や母など)と日常生活やその中で生じた様々な関わり、出来事を、出来るだけ沢山、具体的に鮮明に思い出す。
3. その思い出した事実をもとに、その対象者に「何をしていただいたか」「何をして返したか」「どんな心配や迷惑をかけたか」を調べ 、1時間半~2時間毎、面接者に報告をする。
4. 次の年代について繰り返し調べる。
5. 対象者の立場に立ち、「対象者から自分へ送る」手紙と、「自分から対象者へ送る」手紙を書く(ロールレタリングと呼びます)。
6.対象者を変えて調べる。
「調べる」とは
「調べる」とは、自己中心的な見方を捨て、客観的にその事実を「相手の立場にたって考える」ということです。「相手の立場にたって考える」。よく言われる言葉ですが、静かな場所で一人きりで思いを巡らせていると、私達が普段そう言いながらもいかに自己中心的な考えをしていることがよくわかります。
胎内体感を体験されたほとんどの人が、自らの誤解や偏見や過ちに気付き、場合によって恨みすら解消して喜んで帰って行かれます。他人から気付かされるのではなく、自らの過ちを自ら気付くことができる。これが、胎内体感における感動の源となるのです。
胎内体感から得られるもの
・胎内に居た慈愛の世界を体感することで、不安を解消し、自己肯定感を高める。
・愛されていた存在であったことを感じとり、その愛を他者に手渡せる人になる。
・生かされて生きている自分の命の尊さ、有難さを知る。
・当事者意識(他者の立場に立って物事をとらえる意識)に立てるようになる
・死に対する恐れが無くなる
・真実の自分がわかる
・安らぎと感動豊かな生き方ができるようになる
・幸福になれる
・人間関係の悩みから解放される
その他
・期間は原則として2泊3日で行います。
・研修期間中は研修所に宿泊していただきます。食事も自然食を中心にご用意致します。
・看取り士を取得された後、更に胎内体感を深めるために行っております。
・「看取り士」でなくても胎内体感を受講してみたい方も受講可能です。
・より気軽に受講可能な「1日胎内体感」も行っています。
1日胎内体感について
全てのことを肯定的にとらえ逝かれる方の愛や想いを受け入れるために行っている長期間の胎内体感研修。
大変ご好評をいただいている研修が、もっと身近に、受けやすくなりました。
受講される方の母親を対象に、相手の立場に立って振り返り、古い記憶を思い出していく研修です。誰もが皆、母親の胎内で慈愛を受けてこの世に生まれます。胎内体感では胎内にいた安心感を体験し、自らの内にある愛に気付いていただきます。
■長期間の胎内体感との違い
・昼12時半にはじまり、夕方16時に終了する1日間(実質半日間)の研修です。
・思い出す対象者は、原則として受講する方の母親のみとなります。
・囲いは使用いたしません。
・面接者への報告はなく、筆記が中心となります。